この記事はロリポップサーバーのWordPressで一度に大量のデータをアップロードしたい人向けに、一度にアップロードできるデータサイズの上限を変更する方法について解説する記事です。
WordPressでは一度にアップロードできるデータサイズの上限が設定されている
先生~!
WordPressにまとめて大量のデータをアップロードしようとしたら下の画像のようにアップロードサイズの上限を超過しているといわれ、アップロードできなくなってしまいました。
一度にアップロードできるデータサイズの上限を変更することってできますか?
うん!
WordPressやレンタルサーバーの設定を変更することで、一度にアップロードできるデータサイズの上限を変更することが可能だよ!
あいたろう君はどこのレンタルサーバーを利用しているのかな?
ロリポップです!
では、今からロリポップでWodPressにアップロードできるデータサイズの上限を変更する方法について解説していこう。
WordPressでは一度にアップロードできるデータサイズの上限が設定されており、WordPressの引越しがうまくできないなどの不都合が起きる場合があります。
アップロードできるサイズの上限は変更することが可能ですが、上限の変更方法は利用しているレンタルサーバーによって少し違いがあります。
今回はロリポップでの変更方法について解説していきます。
アップロードサイズ上限変更方法
まずは「.htaccess」の内容が優先されるようにphp.iniの設定を変更する。
ファイルのアップロード上限を変更するためには「.htaccess」にコードを書き込みその内容をWordPressに適用させることが必要なんだ!
でも、初期設定では「.htaccess」の内容よりもphp.iniで設定した内容の方が優先して適応されてしまうんだ。
そこでまずは、「.htaccess」の内容が優先されるようにロリポップサーバーでphp.ini設定を変更していくよ!
1. ロリポップのマイページにログインし、左側のメニューバーから「サーバーの管理・設定」→「PHP設定」をクリックします。
2. ファイルをアップロードしたいサイトのドメイン名の横にあるバージョン設定を「CGI版」に変更します。
php.ini設定はバージョンがモジュール版などでは変更する事ができません。なので、まずバージョンを「CGI版」に変更するようにしましょう。
また、php.iniや.htaccessの内容はWordPressのサイト毎に別々に設定されています。ですので、一度にアップロードするデータサイズの上限を変更したいサイトのドメイン名を選択するようにしましょう。
3. バージョンを「CGI版」に変更したら右にある「変更」ボタンをクリックします。
4. バージョンを変更したらアップロード上限を変更したいサイトのドメインの「設定」ボタンをクリックします。
バージョンをCGI版に変更したら、php.iniの設定を変更するために「設定」ボタンをクリックしましょう。
バージョンの変更内容が反映されるまでに5分~10分程度かかる場合があり、すぐに「設定」ボタンをクリックしてもphp.iniの設定を変更できない場合があります。そのときは少し時間をおいてからクリックするようにしましょう。
5. 「php_value,php_flagを利用可能にする」の設定をOnに変更します。
php_value,php_flagを利用可能にすることで.htaccessの内容を優先することができます。
初期の設定ではOffになっているので、Onに設定を変更するようにしましょう。
6. Onに変更できたら下にある「php.iniを設定する」をクリックします。
7. 下のように「php.ini設定を完了しました。」と表示がでれば、「.htaccess」の内容が優先されるようにするための設定は完了です。
.htaccessの内容を書き足して、アップロードできるファイルサイズの上限を変更する。
.htaccessの内容が優先されるようになったら、その内容を変更して
1. ロリポップのユーザー専用ページ左側にあるメニューバーから「サーバーの管理・設定」→「ロリポップFTP」をクリックする。
今回.htaccessの編集はFTPを使って行うので、まずはロリポップFTPを開きましょう。
2. ファイル上限を変更したいサイトのWordPressデータが入っているフォルダをクリックします。
ロリポップの場合、WordPressのインストールをする際に「サイトURL」を設定した階層(フォルダ)にWordPressがインストールされるようになっています。.htaccessは作成したWordPressのサイト毎にあり、.htaccessの内容もサイト毎に設定するようになっています。
ですので、アップロードサイズの上限を変更したいサイトのデータが保存されているフォルダをクリックしましょう。
3. フォルダの中に.htaccessがあるのでそれをクリックします。
4. 以下のコードをコピーします。
php_value upload_max_filesize 128M
php_value post_max_size 128M
php_value memory_limit 256M
php_value max_execution_time 300
php_value max_input_time 300
これが一度にアップロードできるデータ量や時間の上限などを設定するコードになります。
具体的には、それぞれ次のような意味になります。
コード | 意味 |
---|---|
php_value upload_max_filesize 128M | 一度にアップロードできるファイルのサイズ上限を128MBにする。 |
php_value post_max_size 128M | ポスト送信を行う際のやりとりするデータの上限を128MBにする。 |
php_value memory_limit 256M | 利用できるメモリの上限値を256MBにする。 |
php_value max_execution_time 300 | ファイルを送信する際の実行時間の上限を300秒にする。 |
php_value max_input_time 300 | ファイルアップロードする際の実行時間の上限を300秒にする。 |
「php_value upload_max_filesize 128M」の128Mなど、値を変更することで上限値を変更することができます。ファイルサイズの上限をもっと大きくしたい人は値を大きくしてみるといいでしょう。
5. コピーしたコードを.htaccess内の下の画像で示した場所に貼り付けます。
6. 下の画像のようにコードを貼り付けられたら、下にある「保存する」ボタンをクリックしましょう。
7. 「.htaccessファイルを編集保存しました」という表示が出ればアップロードできるサイズ上限の変更は完了です!
設定が反映されるまでに数分程度かかる場合があるので、少し時間をおいてからデータのアップロードを試して下さい。
アップロードができるようになっていればアップロードできるサイズ上限の変更は成功です!
最後に
ロリポップでのアップロードサイズ上限の変更はうまくできたかな?
はい!
テク先生のおかげでアップロードサイズの上限値を変更することができました!
それは良かった!
.htaccessを編集すればWordPressの設定内容をいろいろと変更する事ができるからこれからもぜひ使っていこう!
.htaccessではサイトのエラー時に表示させるページの設定やリダイレクトの設定などサイトに対する動作について様々な設定・変更をすることができます。
WordPressの動作についてカスタマイズしたいという人は.htaccessを編集できるようにしていきましょう。